障がい者支援施設などで、常に介護を必要とする方に対して、主に昼間において、入浴・排せつ・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事、生活等に関する相談・助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動・生産活動の機会の提供のほか、身体機能や生活能力の向上のために必要な援助を行います。
○余暇活動(毎週月曜日に散歩、ゲーム、映画鑑賞、PCなど) ○日常訓練(清掃、和紙製造などを通した訓練) ○社会貢献/参画(施設外にてゴミ拾いなどの活動) ○農業(農作物の育苗から収穫まで)○芸術及び創作活動
利用者のお母さま体験談
現在、息子のマイブームは、毎週月曜日に行く、祖父母宅への配達業務です。通所先の並木町からバスに乗って終点の三輪まで行き、徒歩で約10分。
祖父母は老人クラブに行っていて留守なのですが、毎回物置の指定場所に、パンや日用品等を置き、再び徒歩でバス停に戻り、そのまま自宅に帰ることが何よりの楽しみになっています。
こんなことを言うと「バスに乗れて良いよね~」と言われることがあります。
療育手帳Aで重度知的障がいの息子が、初めから簡単にバスに乗れたわけではありません。
高等部時代、卒後を見据えたとき、「仕事を抜けて息子を迎えに行き、自宅まで送っていくことは難しい・・どうしよう?」「バスに乗ることが大好きだから練習すれば何とかなるかな~?」「でも、乗り換えもあるよ~、やってみるか?」「やってみましょう!」こんなスタッフとの会話から、サービスを活用しながらのバス練習がスタートしました。
2~3回練習すればすぐに一人で乗れる方もいる中、息子は何年もかかりました。
帰宅したらとむての森に「帰りましたコール」をすることも覚えました。
卒業して10年目の今、決まったルートをはみ出して「みわのじいちゃん、ばあちゃんの家にバスで行きたい」と、新たなバスルートへの挑戦を決めたのは息子自身です。
驚きと、嬉しさと、不安と、心配・・その時もスタッフが後押しをしてくれました。「自分からやりたいと言うなんてすごいじゃないですか!」。再びサービスを利用しての練習。今度は2か月でスタッフのお墨付きがもらえました。
日々の積み重ねが成長に繋がっていることを目の当たりにして、嬉しさと共にあるのは、息子に根気よく寄り添ってくれたスタッフへ、心からの感謝なのです。
息子の希望を叶えてくれてありがとう。息子の笑顔を増やしてくれてありがとう。息子に自信を付けさせてくれてありがとう。